小中高に良い思い出が無い

 

 

(学校に良い思い出が無い、というタイトルにしていましたが、大学は楽しかったので変えました。それに関してはまた書くと思う)

 

卒業シーズンになったからか、高校は楽しかった〜とか10代に戻れるなら戻りたい〜というポストがたまに流れてくる。

 

私は全く共感できない。

大学に入るまでずっと、学校という空間が死ぬほど嫌いだった。

 

別に勉強は嫌いでは無い。というか、好きだ。理系教科以外。

 

ただひたすら学校という空間が自分に合っていなかった。

地獄だった。

 

ちなみに辛さの度合いにレベルをつける(?)なら、

 

中学〜高1>>>>>>絶対に越えられない壁>>>>>>>小学校6年間>>>>>>>>>>越えられない壁>>>>>>>>高2〜3

 

といった感じである。

(中高一貫校に通っていたので中高の区切りが曖昧である)

 

学校ではずっと変わったヤツ扱いされていた。

 

別に自分のことを変人だとは思っていない。

 

ただ、集団生活が苦手で、人付き合いが得意ではなく、かなりマイペースなタチなので、子供の頃本当に本当にしんどかった。

 

まず私は動きがトロく、運動がめちゃくちゃに苦手だ。

動作なんかもよく挙動不審〜wとバカにされがちだった。

体育の授業でもたついていた私の動きがミーム化されてネタにされていたこともある。

(いま考えると面白いな。猫ミームかよ。でも当時はキツかったな!○ね!!!!!!)

 

そして根暗で内気で友達が少なく、読書が心の拠り所であり、子供のくせになんの可愛げもない「ひねくれ陰キャ」だった。

 

それなりに勉強が出来たせいで親や先生からは気に入られていた。

逆に同級生からは

「あいつ自分のこと頭いいと思ってるよなw」「頭いいからって他人見下してるよなw」

「先生に気にいられてるからって〜w」

みたいなことを言われて結構嫌われていた。

 

まあこれは私の言葉足らずさや愛想のなさ、あとは普通に小生意気なクソガキだった、という諸々の要素があってのものだろう。

今考えても相当嫌なこましゃくれた小娘だったので、きっと周りが全部悪いわけではない。

 

それでも辛いものは辛かった。

 

そんな感じで顔が可愛くないうえに挙動不審、愛想のない捻くれ者だったせいで一軍女子やクラスメイト、特に男の子にはかなりイジられた。

キツくて男が無理になり、女子校に進んだ。

 

もういじられるのは卒業〜!!!やったー!と思ったのもつかの間。

女子校は可愛いが全て、美人こそ正義!という世界であり、誇張でもなんでもなくブスには人権がなかった。

 

何かにつけてまあお前は可愛くないし〜wみたいなことを言われた記憶がある。

 

ブサイクなのは事実だから仕方ないのだが、それにしても結構しんどかった。

 

特に中3〜高1は同じ部活の子からSNSで陰口を叩かれまくり、ブスのくせに〜みたいなことをさんざん言われていて毎日学校に行くのが憂鬱だった。

 

どうにもできず、耐えるしかなかった。

 

数人の優しい友達が毎日声をかけてくれたおかげで、なんとか不登校にはならず、学校もやめずにやり過ごせたが本当に地獄だった。

 

高2からはあえて受験勉強に没頭し、陰口を気にしないように努めてやり過ごした。

ひたすら勉強していれば、部活やSNSの悪口がしんどいのも紛らわせて、幾分か楽だった。

 

あの時仲良くしてくれていた数少ない友人たちには感謝しかない。

間違いなく彼女たちがいなかったらドロップアウトしていた。

 

今でこそ「いやー、あの頃はキツかったよーw」なんて笑って話せるが、当時は授業時間以外いらないのに、授業の時間だけ終わったら爆速で帰宅したいのに、としか考えていなかった。

 

卒業式は寂しさや感動よりも「やっと解放される!もう制服を着て嫌な思いをしなくていいんだ!」という喜びでいっぱいだった。

よく耐えた自分を褒めたい。

 

大学からは本当に楽しかった。

社会人になった今はもっと息をするのが楽だ。

 

働くことは好きではない。

でも少ないながらに自分で稼いだお金で読みたい本を買って美術館に行って、美味しいものを食べる、そんな生活が気に入っている。

 

学校生活がしんどい、死んでしまいたいという10代の人たちはきっとたくさんいるだろう。

所謂『ぼっち』の人たちには、大人になってからの方がずーっと楽に生きられるよ、ということを伝えたい。

 

大人は周りの目を気にしないで自分の殻に篭もれる。

 

よく子供は無邪気で純粋だ、なんて言うが。

私はその邪気がないからこその残酷さにたくさん晒される学校生活が大嫌いだった。

思春期特有の階級意識や容赦のない悪意は心をガンガン抉ってくる。

 

自分の意思でそんな価値観から抜け出したいと思っても、学校という世界が全てでどこにも逃げ場なんてない。

 

だからどんなコミュニティにも属さなくて良くて、自分のペースで生きられる今が本当に生きやすい。

 

今になってみればあの最悪の10代だって、無駄ではなかったのかなーとすらちょっとは思えてくる。

(本当にちょっとだし、絶対に戻りたくはない。戻されるぐらいなら死ぬ。いじめられてた時期キツすぎてあんまり記憶ないし)

 

でも今は楽しいです。

 

高校やめるか死ぬかしたいと思ってた昔の私へ。

大人になったら楽だよ。死ななくてよかったね。

 

同じ気持ちで毎日学校行きたくない中高生がいたら、もったいないからまだ死なないでね、と伝えたい。

 

生きてりゃ必ずいいことあるよ!みたいなのは好きではない。

基本的に人生はキツくてしんどいし、嫌なことの方が多い。

 

それでも大人になって得た、楽に呼吸できる時間だけは間違いなく幸せだ。

これを味わえずに人生終わらせるのは勿体ない。

 

だから学校が辛くても、一旦大人になるまで生きてみてほしい。

 

そのうち好きな物だけに触れて、自分を大切にしてくれる人とだけ付き合えるようになるから。

 

私はこれからも好きな本を読んで、好きな人とだけ仲良くしていくつもりです。